シンド州畜産開発は大きく立ち遅れ、畜産テキストそして教材は未整備であった。

シンド州持続的畜産開発プロジェクトは、畜産振興を通じた貧困削減のため、小規模畜産農家の収入と資産の増大のための基盤である適正技術の開発・普及体制整備・実施機関の体制強化・関係者の能力向上を構築することであった。（株）かいはつマネジメントコンサルティングが受注し、（株）熱帯畜産コンサルタントは当プロジェクトの「要」となる畜産開発を担当し、飼養管理、飼料、家畜繁殖/衛生、家畜改良の専門家を選定し、活動を取りまとめた。

プロジェクトに配置された8名の職員は、営農、マーケティング、飼養管理、飼料、繁殖、育種そして家畜資産の7名であり、下記の活動を通してシンド州の畜産開発に役立つ人作りを行った。

1. パイロット農家の実証をとおして適正技術の開発と指導
2. 農家の週間聞き取りと月例測定をとおして酪農経営の把握と指導
3. 酪農施設や機材の開発（簡易牛舎・保定枠など施設、牛衡機など）
4. 民間の飼料会社と連携し、搾乳用配合飼料などを開発と普及
5. 繁殖障害の診断と治療の技術指導と研修体制構築
6. クンディ種水牛の血統登録と乳量検定技術の実証
7. 若齢屠畜されている子水牛の救済システムの実証